« アンドロメダ発進! | トップページ | 宇宙戦艦ヤマト メカニカルコレクション »

2006/11/23

アンドロメダ考察!

ようやく完成した私の自作ペパクラ第3弾アンドロメダ、振り返ってみます。


■スタイリング

 スマートでありながら力強く。


 スマートさの表現として、船体は流れるような伸びやかなラインを。

As007


力強さの表現として、アンドロメダの特徴であるツイン拡散波動砲発射口と幅広いブリッジは大きく。

As006


モデリングのポリシーは、とにかくメリハリをつけることです。太い所は太く、細い所は細く、広い所は広く、狭い所は狭く、出っ張る所は出っ張らせ、引っ込める所は引っ込める、斜めの所はぐっと斜めに。かといって如何にもデフォルメされていますよ~ではなく、全体として見たときにそのメリハリがあくまで自然である様に。

長く伸びた艦首、ぽっかり開いた波動砲、幅広く太く短い艦橋、巨大なメインノズル、長い砲身などがそれです。アンドロメダはその2大特徴さえしっかりつかめば、誰が見てもアンドロメダに見えるのがいいところ。これが宇宙戦艦ヤマトだったらそうはいかないでしょう。


As002

個人的に形状にはかなりコダワった艦橋部分。メリハリは効いているでしょうか。モデリングでのツメが甘い状態でペパクラの試作に入ってしまったので、船体全体のスタイリングにはまだまだな部分もあります。3Dモデリングも、コアファイター、コスモタイガーIIに続いてこれが3作目ですので、経験を積んで勉強していきます。


■サイズ

とにかくデカく作ろうと思いました。曲面や細かい部分の表現などといったペパクラの弱点も、デッカく作ればあまり問題ではなくなってきます。最初は1m超、1/200くらいで作ればインパクトあるかなぁと思ったのですが、A4の紙で表現できるサイズとしては1/350が限界かなと。それでも全長79cmで、プラモやガレージキットにはなかなか真似できないサイズだろう~と思っていましたら、バンダイさんから1/350ヤマト発売のリリースが。うーむ。

そしてこのデカブツの強度と完成品の形状の精度を保つための、船体内部の骨格構造も重要です。いろいろと試したあげく、ポーランド製の艦船ペパクラの様な構造に結局落ち着きました。強度にも精度にも問題ありませんが、とにかく設計も工作も面倒です。なにか他にいい方法ないかなぁとは思いますが、ポーランド製がこの構造でやっている、ということにもそれなりの理由があるからでしょうから、違う構造を見つけ出すのもなかなか難しいでしょうね。

 

As008

メカニカルコレクション、コスモフリート・コレクションとの比較。それぞれ、1/350, 1/2000, 1/3333です。こうして見ると、デカい!


■展開図作成

当初はペパクラデザイナーだけで展開図を作成していましたが、KMCさんに倣って途中からCADを導入することによって作業は随分楽になりました。紙の厚さの影響の調整やのりしろの位置やサイズの変更、それから簡単なパーツの設計まで、今までメタセコとペパクラデザイナーを往復してやっていたことをCADの世界だけでできるようになったのですから。Jw_cadは無償で手に入る上、市販の解説本も豊富なので、ペパクラの展開図編集にこれを使わない手はないですよ。

そうしてできたこのアンドロメダですが、展開図としてはまだまだです。特に船体の閉じた構造を工作する上で強引に接着しなければならないところがあり、工作が難しい上に見た目も汚くなるという状態です。もし将来このアンドロメダを何らかの方法で公開することがあるならば、そこをクリアする必要があるでしょう。

この1年4ヶ月の間、展開図を設計する上でのノウハウも少しずつ増えてきましたが、自分だけでの発想では限界がスグに来ますので、人様の設計されたペパクラを沢山工作してみる、というのも経験としてはもっともっと必要かなと思っております。


As009

主砲の砲身可動部分の内部構造も頑張って作りました。砲身の角度を任意の位置で固定できるようにと苦労しましたが、お陰で工作するのが嫌なほど複雑な展開図に。シンプルな展開図は今後の課題です。


■カラーリング

塗装にはIllustratorを使用しました。Inkscapeに比べての利点は、動作の軽快さと、市販解説本の多さ。私はマニュアル人間で、使ってよりは読んで覚えるので、ドキュメントが豊富でないフリーソフトなどではなかなかツライのです。それからIllustrator最大の利点は、ライブペイント機能。まさにペパクラ展開図への色塗りのためにあると言っても過言ではないでしょう。高い買い物ではありますが、買って損なしです。

全長275mの巨大な戦艦のスケール感をどう表現するのかも今回の課題でした。プラモとは異なり、難しい塗装技術がなくとも、PC上で色さえ塗っておけば後は工作するだけ、というのはペパクラの利点でもあるわけです。裏を返せば、展開図レベルでの塗装がとても重要なわけで。

アニメのメカや模型には、スケール感はメカニカル感を表現するためにモールドが描かれているわけです。当然このアンドロメダにもその様な設定はあるわけですが、そのモールドをイカに見せれば説得力があるのか。

現代には巨大な宇宙戦艦は存在しない(未来に存在したとしても、アンドロメダの様な形状にはならないでしょうけれど)ですので、参考にするのはやはり軍艦です。

昔の戦艦大和の時代であれば、ゴツゴツと無骨感の塊でしたが、今では艦船にもステルス技術が導入され、船体はカクカクのノッペリ。200年も未来の宇宙での戦闘でステルス技術が有効なのかどうかは想像すらできませんが、やはりカクカクノッペリの方向に行くだろう、ということで船体表面には設定通りのモールドと若干の陰影をグレーの明度で表現するだけとしました。

模型自体の大きさでスケール感はありますが、窓をつけるとか小さな構造物をつけるとか、まだまだやれることはあるハズ。今後の課題のひとつです。


 

As004
こうした船体表面のモールドもただ黒い線を引くだけではなく、モールド周辺にハイライトを入れたり微妙なグラデーションを入れたりしてそのモールドがより自然に見えるようにしています。ここまでアップにしなければ分からない程度ではありますが。これもやりすぎるとウソっぽいし、足りないと目立たないので、どのあたりでバランスを取るのか難しいところです。このアンドロメダではモールドはちょっと薄くなっているので、次に工作するときはもう少しモールドの存在感を強くしたいと思います。


■BGM

このアンドロメダには軽快なマーチのテーマがあります。私はこの曲が大変好きで、かつてDTMブームだったころ自分でCDを耳コピしてMIDIデータとしてしまったほどです。他にもデータ化したものの、X68000のクラッシュとともに失っていたのですが、ありがたいことにこのアンドロメダのテーマは「宇宙戦艦ヤマト」ひみつ基地のどざぁるさんが発掘して下さいました(他にも完結編から「FIGHT!コスモタイガーII」も打ち込んで NiftyのMIDIフォーラムにアップしたのですが、どなたかお持ちではないでしょうか)。

ペパクラアンドロメダ完成の時にイメージした映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」での進水式(なぜか宇宙戦艦でも進水式と呼ぶようです)では、もっと軽い感じアレンジのBGMが使われていたので、今回のMIDIとはちょっと違うのが残念ですが、雰囲気は伝わると思います。

ちなみにこのMIDIの題材とした曲も、TV「宇宙戦艦ヤマト2」の白色彗星帝国バルゼーとの艦隊決戦のシーンで使用されています。敵旗艦メダルーザの火炎直撃砲に苦しむアンドロメダをはじめとする地球艦隊が土星の輪に敵を誘い込み、火炎直撃砲を封じ込めた上で反撃に出る瞬間です。

このMIDIもブラスの表現など、いろいろと修正したいところはありますが、今はもうDTMとペパクラ両方をやる気力も時間もありませんので、今はペパクラに専念します。プレイヤーズ王国には、どざぁるさん、tabrisさんをはじめとするヤマト関連の曲もたくさんアップロードされていてファンにはタマラナいサイトです。


■今後

アンドロメダはやはり人気が強いようで、今回の完成で多くの方にコメントをいただきました(コスモタイガーの時には殆ど反応なかったのに・・・)。ワンフェスなどで販売して欲しい、などの声もいただき大変ありがたいことです。ペパクラの最大の利点は、プリンタで印刷すれば量産できること。せっかく作ったものを多くの人に楽しんでいただきたいという思いは私にもあります。

が、販売するには現状の展開図はあまりにも独りよがりで、とても人様に工作していただけるものではありません。特に船体の閉じた構造は非常に工作しにくいなど、問題点満載です。いつか何らかの形で公開できるように、展開図も少しずつ完成度を高めて行きたいと思います。


■次回作

次回作を何にするかは皆さんならずとも私自身が気になるところです。

作って見たいなぁと思うのは、

・改アンドロメダ級しゅんらん

 波動砲3門のあのエグいスタイルをカッコよく立体にしてみたいですね。ただあれだけ沢山ある4連装主砲塔を工作することを考えると・・・萎えます。

・地球艦隊戦闘空母

 あの主力戦艦+ミンスクのタイプです。だだっぴろい飛行甲板を1枚の紙でべろーんと貼り付けたいもんですね。

・宇宙戦艦ヤマト

 そしてやっぱり本家本元はこれでしょう。アンドロメダ制作時は、次回作は絶対ヤマト!と思っていましたが、1/350ヤマトがバンダイさんから出ると知ってからは意気消沈状態。やはり同一サイズでメーカーさんのプラモと比較されてもとても太刀打ちできないですしね。

 とは言え、バンダイさんの究極のヤマトの解があの1/350であるならば、私は私なりの究極の(紙)ヤマトを作ってみるのもいいかなとも。でもまぁ何をいつ作り出すかもモチベーション次第ですので、やる気がでたらガンガン進めることでしょう。


1年4ヶ月もの時間をかけて完成したこのアンドロメダ、我ながら良く出来ました。アンドロメダは美しいながらも、ペパクラにもしやすいデザインであったことが、今回の完成に結びついたと思います。制作のあいだ、皆様のご声援・アドバイスをいただき、いろいろなツールを覚えながら経験値をあげることができました。どうもありがとうございました。そして仕事の合間の趣味として、何よりも私自身がアンドロメダの建造を楽しむことができました。これからも趣味としてぼちぼち何か作っていきますが、今後も期待しすぎない程度にご期待下さいませ。

ブログ右側上部にあるアンドロメダ完成写真集にもいくつかコメントを書いています。写真とともにお楽しみ下さい。

|

« アンドロメダ発進! | トップページ | 宇宙戦艦ヤマト メカニカルコレクション »

アンドロメダを完成させよう」カテゴリの記事

ペーパークラフト」カテゴリの記事

宇宙戦艦ヤマト」カテゴリの記事

コメント

おひさです。。

地元の小学校で、児童全員を指導して、ペーパークラフト巨大お城のお堀に全員のミニ写真カンバンを乗せた小舟を浮かべたディオラマ作成、というプロジェクトにかかりきりになってました。

アンドロメダ、すごいです。いいです。これ、松本零二のキャラクターが並ぶ敦賀の街で、駅に吊るせたら楽しいでしょうねぇ。100分の1だと2.4mか(^_^;)。

投稿: ごじら | 2006/11/27 09:26

当然、次回作は空母に1票!

少し改造すれば、たちどころに主力戦艦に!!

まぁ、気長に待ってますw

投稿: quogli | 2006/11/28 20:20

ごじらさん

お久しぶりです。ごじらさんのブログの記事拝見しました。スゴイプロジェクトですね。私も子供の頃にクラスで大きなモノを作ったことがあったな、なんてことを思い出しました。

敦賀の街にはブロンズ像がいろいろと並んでいるそうですね。一度行ってみたいものです。このアンドロメダも1/100クラスに大きくすると大迫力でしょうね。

投稿: butchy | 2006/11/28 21:46

quogliさん

空母に一票ですか!確かに空母を作れば主力戦艦への応用はしやすいですね。航空母艦には戦艦とは違う魅力があるので、いつかやってみたいですねぇ。

投稿: butchy | 2006/11/29 07:18

アンドロメダ完成写真集、全部見させていただきました。この写真集に今までのbutchyさんの努力と苦労が全部詰まっているってのがひしひしと感じられましたよ♪

このアンドロメダが完成したってのは一つの通過点であって、これからのbutchyさんの作品に期待一杯です!

私的には主力戦艦や地球艦隊戦闘空母もいいんですが、ガミラス側の戦闘空母とか三段空母、あれが見てみたいものですw

投稿: Time-Ring | 2006/11/30 00:44

いや、余計な事とは解りつつも、あえてね。あえて。

ちょっと待ってくださいよ。
1年以上も製作を続けやっと完成した作品です。次の作品、次の作品と言われてる方も多いし、次に行きたいのも、わかる。わかるが、1年以上もかかったということは、その間に自己のスキルも上がっているはずで、もう一度、最初に設計した部分に戻ってみるってのは・・・?

そう、地獄のブラッシュアップ作業ですよ。ぐふふ。
最初に戻っての、見直し作業ですよ。
ペーパークラフト展開図としての精度上げなどです。

次回作に生かすってのもアリなんですが、
思い入れのある作品って、そんなに簡単に完成するものなんでしょうか?
いや、そんなはずはない!
ま、次作品(充電、気分を変え)を乗り越えて戻って来る場所だとは思いますから、その時でも良いんですが、いろんな意味で、え?終わり?って思ったもので・・・。

※いろんな意味・・・ブラッシュアップ(必要なら)、展開図(見せるなら)、説明書(売るなら)、想い(こだわり)、etc

投稿: A-C(テンパリ・・・) | 2006/11/30 03:03

Time-Ringさん

写真集は全てお気に入りの写真ばかりです。ですので思い入れがにじみ出ているのではないでしょうか。

ガミラスのメカは味があっていいですよね。三段空母は好きなメカですが、ペパクラの題材として考えるとちょっと燃えるものがないです。戦闘空母は私の最も好きなメカのうちのひとつでヤリガイがありそうです。が、やはり地球側メカに比べると曲線基調で難易度が高そうです。次に何をしようかな、なんて考えている時が一番楽しいですね。

投稿: butchy | 2006/11/30 21:07

A-Cさん

立体として完成したところで達成感があってちょっと終わった感もあったのですが、次は・・・ご指摘の通り、精度をあげて工作しやすく見せる展開図、そして説明図ですね。

特に現状の船体の展開図にはかなり無理がありまして、いつか展開図を公開するのであればその問題をクリアしておかなくてはならないとは思っております。いやいやクリアすべき問題はそれだけではなく山盛りです。これだけデカくてパーツも多いと、ブラッシュアップや説明書作成はまさに地獄になるかも。しかしこれも経験です。

とは言え一年以上アンドロメダのペパクラだけに没頭していて、少し煮詰まった感もあるので、リフレッシュして視野も広げてまたアンドロメダに戻ってきたいと思います。

丁寧なお言葉ありがとうございます。

投稿: butchy | 2006/11/30 23:11

組み立て説明は、インナーブレインのエヴァやガンダムみたいに、動画でやったほうが、楽なような気がします。

いまちょっと、時里さんのカローラシリーズを、50cmくらいにしてこさえてます。なかなか楽しい。。

投稿: ごじら | 2006/12/01 19:57

ごじらさん

インナーブレイン社のペパクラは動画で説明しているのですか。CD-ROMやネットなどデータで配布するのならばそれもアリかも。

紙で配布する形態ではプラモの様な説明書をつけるのが主流の様です。何事も経験ですから、私も説明書を描いて作ろうと思っています。

が、結局は工作する人が理解しやすい説明が一番でしょうから、動画というのも検討の余地ありですね。一度見てみたいです。

時里さんの車のペパクラはシンプルながらも完成後の姿が美しいですね。私もいつかは車やりたいです。

投稿: butchy | 2006/12/02 08:46

頑張りましたね。                    ぼくはアンドロメダのプラモ持っているけど、それとあまりかわりありませんね。ぺパクラぼくもやった事あるけど戦闘機ぐらいしかやったことありません。ぺパクラって、立体間出すの難しいですもんね。今度は戦艦にチャレンジしたいです。

投稿: マニア | 2007/06/23 16:27

こんにちは、マニアです。チョト近所の模型屋でカルソニックスカイラインGT-R(1/24)を買ってきました。今作りながらコメント書いていますが、タミヤカラーのブリリアントブルーでパーツを塗装していたら、まだ乾いていないパーツを触ってしまい指紋がついてしまいました・・・。 まぁそのへんはうまく修正します。

投稿: マニア | 2007/06/23 17:12

マニアさん、コメントありがとうございます。

この紙アンドロメダ作りは、本当に頑張りました。
戦艦のペパクラは紙とは思えないデキのものが沢山ありますので
ぜひチャレンジして見てください。

私も今プラモのヤマトを作っていますが、塗装が乾く前に
触ってしまうというのはよくやってしまいます。
ただ、あとから修正できるのはプラモのいいところですね。
紙では失敗したら修正するのは至難の業です。

投稿: butchy | 2007/06/23 18:38

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/68827/12789546

この記事へのトラックバック一覧です: アンドロメダ考察!:

« アンドロメダ発進! | トップページ | 宇宙戦艦ヤマト メカニカルコレクション »