日本のワープロの終焉か
ジャスト「一太郎」の販売中止を命じる 松下アイコン訴訟で判決
かつて日本には様々なワープロソフトやワープロ専用機がありました。
8ビットパソコンの時代には、パソコンの機種ごとにワープロソフトが作成されていました。私が使用していた X1turboでは、dB-SOFTとか Carry Labなどのワープロソフトがありましたね。
ワープロ専用機としてはシャープの書院や東芝ルポ、富士通のOASYSなど。
当時のワープロの開発競争は激しく、印刷時の漢字フォントのドット数(16x16 -> 24x24 -> 48x48 ->アウトラインフォント)や、仮名漢字変換精度(単漢字変換->熟語変換->文節変換->自動変換)、辞書に登録されている単語数などを競い合っていました。
私は使いにくいような使いやすいようなOASYSを仕事で良く使ってましたが、気がつくとワープロ専用機は絶滅し、ワープロはPC上の Microsoft WORD 一色に。
もちろん特許を侵害してはいけませんが、一太郎は WORD に対して孤軍奮闘していただけに販売差し止めは残念です。日本人が歴史を作ってきたワープロもついに息の根を止められてしまうのでしょうか。しかも最後は日本の企業に・・・。
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コメント
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ワープロも単体で販売、使用されていた時代から、今やPCのソフトの一部となってしまい、ワープロ専用機の姿も見なくなりましたね。
OSがWindowsに変わった頃から、MSのソフトも抱き合わせで組み込まれるようになってから、一太郎の需要も減ってきたように思います(息子の通う小学校では一太郎だそうですが)。
そんな中、即刻の措置ではないにしても、長年親しんできたファン層にとっては非常に残念な判決だったと思います。
松下自体はPCの分野では力がないので、どうにか円満に解決をと願いたいですね。
投稿: おーちゃん | 2005/02/04 00:21
わたしはMS-IMEを使いたくない、という一心でATOKを入れていますが、ATOK単体で買うよりお得なので、一太郎もついでに使っています。
登録ユーザなので、ジャストシステムから、判決報道の翌日にメールが来ていました。
曰く、「命令といってもまだ控訴するから確定じゃない」と。
一太郎はMSに潰されるかも……と思っていたころもありました。でもまさか松下に刺されるとは予想外。
投稿: ANCHOR | 2005/02/04 01:54
ANCHORさん
松下はブラックボックス化で技術を守ることで競争力を高める戦略です。もちろんそれは理解できますが、ソフトウェアに関しては世界的には特許を公開していく方向にありますからね。自身の技術を守るべき相手はもっと違う所にいると思うのですけどね。
投稿: butchy | 2005/02/05 21:21